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jurysvision

審査員の時代を切り取るビジョン

YAMADA CHIE YAMADA CHIE
#02

日常や自然からヒントを見つける

「計算できない動き」を見逃さない
カットやカラーを考える際の
インスピレーションの源は?
わたしの場合は絵を描くことや、手を動かすことですね。大がかりにやるわけではなく、ただの丸を描いているうちにどんどんとイメージが湧いてヘアスタイルになったり。ゴミとして捨ててしまうような針金などでちょっとした物を作っているうちに、インスピレーションが湧くこともあります。

あとは目。見ることですね。季節の変化や木々の緑や花、落ち葉、枯葉、土、雨の跡や水の感じなど、自然にある計算できない動きを見逃さず観察しています。それが作品のヒントになることは多いです。犬と一緒に公園に出かけたときに見たものがインスピレーションの源になっていることもあると思います。

今回WELLA TRENDVISION award 2020のサイト用に作品を創りましたが、そこで使ったアースカラーも大地からインスピレーションを得ています。
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お客様との会話から
ヒントを得ることも
魅力的なスタイルを生み出すために、サロンワークで意識していることはありますか?
お客様の心に寄り添うことですね。お客様に接するとき、ただ髪を切るだけではなく、常に心に寄り添うことがよいスタイルにつながると思います。コンテストの場合はモデルとのコミュニケーションになりますが、自然でも人でも、対象の繊細な機微をとらえることが、すぐれたデザインを生むと思っています。

お客様が来店され、髪型をどうしようとご相談されたときに、即座に3パターン、4パターンとアイデアがいくつもあがる。どんどんイメージが湧いて来る。それくらい普段から頭の中でいろんなイメージが描けるスタイリストでいることを目指すといいでしょう。わたし自身も心がけています。そういった日々の積み重ねが他のスタイリストとの差になり、コンテストに出たときに実力となって現れると思います。
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心に秘めたデザインを
見せてください
応募作品のスタイルを決めかねている人に、
アドバイスをお願いします。
やはり手を動かすことですね。毛には動きがあるので、固めて考えるのではなく、触って毛を動かして考えることがすごく大事だと思います。まず一回スタイルを作ってみて、違うと思ったら崩して濡らしてまた乾かして、また作ってみる。時にはモデルの頭を横にしてみたり、とにかく色々と試してみる。そうやっていると、ふといいアイデアがひらめいたりします。
最後に、応募者と検討中の人に
メッセージをお願いします。
TRENDVISION award 2020は、ふだん自分の心に秘めているデザインを発表する絶好の場です。同時に、そのデザインを自分が素敵だと思うモデルで表現できるチャンスでもあります。楽しい時間を体験できると思いますので、ぜひ挑戦してみてください。
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山田千恵

神奈川県出身。住田美容専門学校卒業。SHIMAに12年間勤務した後、DaBオープニングメンバーとして参加。以後サロンワークに於いて中心的なデザイナーとして活躍し、さまざまなジャンルのアーティストから支持される。現在はクリエイティブディレクターとして代官山店に勤務。女性の魅力を引き出す繊細な感性と卓抜した技術で、オリジナリティあるヘアデザインを提案し続けている。また、ヘアショーや各種コンテスト審査・撮影などでも精力的に活動。イマジネーション溢れる作品は評価が高く、そのファンタジックな世界観にファンも多い、女性美容師という枠を超え、他業界からもクリエイターとしてリスペクトを集める存在。
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